カメラとガジェット

湘南エリアで写真を撮ったりガジェットを集めたりしながら暮らしている学生です。拙いブログになると思いますが、温かい目で見守っていただけると幸いです。

EOS 6D markIIと過ごした4年

この記事を書いている時点でのメインカメラです。ブログをはじめるにあたって、まずはこのカメラについて語らないといけないと思います。

充実した性能 CanonらしいUI

EOS 6D markIIとEF24-70mm F4 L

購入したのは2018年7月、発売から約半年の新品でした。 直後に大学の学園祭が控えていて、私は公式カメラマンを担当することが決まっていました。これに合わせて、貯金も切り崩しながら夏頃購入の予定を前倒して買ったものです。

EOS Rがこの半年後に発売されているのがなんとも間が悪いですね。

購入数日での実戦投入という無茶なスケジュールでしたが、EOS60DからのCanon同士の移行でUIが統一されていたこと、レンズはあらかじめ買い足していたこともあって操作等には何の不安もありませんでした。 撮影した写真を見てみると、発色や解像感に驚くばかり。またAPS-Cに18-55mmでは体験できなかった広角端24mmの広さも印象的でした。

魚眼レンズの威力も感じた1枚

また、60Dではあり得なかった無茶な編集にも耐えてくれることも私にとって大きなメリットでした。 上記の花火の作例などは、Lightroomにて場所によって±3EVほどの増減感をしています。

どんな撮影にも行けるカメラ

6DIIは60Dと比べて画質・AF・操作性などほぼ全要素が優れ、日常のスナップから学生新聞での取材、作品作りまであらゆる場面で活躍してくれました。

羽田での飛行機撮影
小田原の鉄道風景
精彩な表現
24-70/4Lのマクロにて
旅行のスナップなどはまさに得意分野でしょう

カメラと、家を出られない時代

しかし2020年、アマチュア写真家にとってとてもとても困難な時代が訪れます。 しかも私は間が悪いことに19年末に肺炎を患っており、再度かかると危ないということで実家に閉じこもっておりました。 大学の完全オンライン授業化と研究の多忙さも相まって、月に数回しか家を出ないようになりました。

彼女もまた、日々の大半を退屈に過ごしています

この頃撮れるものと言えば実家の犬と庭先の花ぐらいしかありませんが、月に1枚ぐらいは様になる写真が撮れてそれだけが楽しみでした。 実家は日が差すと明暗差が激しく、それ以外はISO25600を常用するような環境ですが、こういう場面でもフルサイズというのは頼もしいものですね。

天窓の下で日向ぼっこをしていることが多く、カメラには難しい条件です

どうしても大きく重いシステム

6DIIは最軽量級のフルサイズ一眼なのですが、しかしながら24-70/4と組み合わせると1.5kg程度の荷物になりまた嵩張りもします。

私は上のような理由で実家に引きこもったあと20年11月頃に一人暮らしに戻ってきたのですが、この頃から自転車で遠出することが増えました。 そうすると、どうしても重さや大きさが気になってしまうんですよね…

2020年元日、海霧の立つ砂浜

またこの頃から友人に誘われてリサイクルショップを巡るようになり、オールドレンズなどにも手を出し始めるのですがこの話はまた別の機会に。

夏の横浜みなとみらい
湘南海岸まで行けば、被写体には困りません

私はカメラは持ち歩いてこそ、使ってこそのものだと思っているのでやはりフルサイズのレフ機には稼働率の点で限界があります。 また、私はそれなりに撮影技術 (≠センス) がある方だと自負していますが、6DIIにLレンズだと ”目を瞑っても" 写真が撮れてしまうような、カメラ任せで撮らされているような感覚に陥ることが私にはあります。

60Dに18-55mmキットレンズだけで毎日欠かさず持ち歩いていた高校時代のほうが充実していたような感覚があるのです。

更に、追加でレンズを買ったり持ち歩いたりしようとすれば相応の体力と財力が求められます。

サイズ感さえ受け入れられれば素晴らしいカメラ

このカメラを一言でいうと、良くも悪くも「フルサイズ一眼レフ」という点に帰結すると思います。 一眼レフ相応のサイズ感を受け入れられれば、誰でも簡単にプロの画質で写真を撮れます。 またバリアングル液晶やWi-Fi、DualPixelCOMS AFなどの便利機能も完備し、本当によくまとまったカメラです。

一方、何を撮るか、どう撮るかという課題を常に突きつけられるカメラであり、フルサイズ一眼ゆえに「きれいに撮れて当然」の先にある表現を常に求められます。

私にとって、フルサイズのレフを買う経験は最初で最後になるでしょうが、とても勉強させられるカメラでした。